1.錨(アンカー)の基本

 錨とは辞書を調べても、「船が流されないようにする。海に投げ入れる鉄製のおもり。」 と記されてい
ますが錨について充分な理解が少なくやはり鉄のおもり的考えが多いと思います・・・。
どなたでも2回や3回の大変な思いやトラブルを経験なさったことでしょう。
 そこで失敗談も取り入れて解説しましょう!


すべては基本  基本を十分理解すれば貴方もいかりの名人、簡単々・・・・・・・・・・・。

※錨を大きく分けると ストック(関東では簪(カンザシ))の有る無しの2種類に分けるんだ


@ストックアンカー  あの錨のマークだね シャンク(胴)を長く伸ばした錨。漁船がよく利用して
             いるよね。 両ヅメと片ヅメが有り錨利きが良く、長期の錨泊などにも適して
             いる。片ヅメのストック アンカーは錨の上を他船のロープが走っても引っか
             からなくていいよね。片フレークに もシャンクの長さフレークの角度も深い
             意味があります。 ストックアンカーはシャンクにフレークと直角にストックを
             持ち、ストックが横たわり フレーク海底に刺さり把駐力を生みます。


Aストックレスアンカー  ダウンホース型と言えば理解できるかな、収納が楽 簡単ラクラク。
                ストックアンカーに比べフレーク面積も大きめだが把駐力がある。
                把駐力を生み出すのにはストックやシャンクの改造が必要ですが、
                危険なのでお勧めできません。



※普通 目安 3〜5Kg=25F(フィート)  5〜8Kg=30F  10Kg=40F あくまでも目安にすぎない。
錨は法規で定められているが、悪天時や長期の錨泊は大型をすすめる。
(大中小)と2〜3個あるといいよね。



よい錨のフレークの理想的な角度は30度〜35度です。45度以上のフレーク開きは効きめ
50%以下とされています。
また、シャンクの曲がりは絶対にダメ。 他船で込み合っている場所では両ヅメは控えましょう、
片ヅメが基本です。

※その他の準備品   アンカーロープ、チェーン、モニター、シャンク、縒り戻し
@アンカー前項に従う。
Aアンカーロープ   水に沈下するロープです。 (浮くロープはバウに使いましょう!)

Bチェーンは長いほど良い。
Cモニター(中間おもり) 水深、風、潮具合などを考えて船によって異なる。
Dシャンク 縒り戻し  必要に応じての個数。


1.錨(アンカー)の基本
2.投錨
3.港内での錨の仕方
4.船の係留中の心配事


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