「複合ハイポサイクロイド機構」
信頼性の高く、構造がより簡単で、小型化を可能とした高性能な減速装置です。
複合ハイポサイクロイド機構とは、2段の内歯歯車機構を有する微小歯数差を用いることにより、信頼性の高いセルフロック機能(ブレーキ)を有する減速装置です。
従来品の徹底的な見直しからスタートした、今までにない商品で、リールの欠点を克服し船舶のような過酷な条件の中でも使用いただけると考えております。
従来の減速機は?
たとえば、巻上機等に用いられている平歯車式減速装置では、特別にブレーキ装置を設けなければ、出力軸側からの回転力が入力軸に伝達されるのを確実に阻止することはできませんでした。
また、ウォームギヤを用いた減速装置においては、リードアングルを歯面の摩擦角以下に設定することにより、ある程度のセルフロック機能(ブレーキ)を持たせることができるが、歯面の摩擦係数は歯面の滑り速度、振動、なじみ性、潤滑状況の変化等により予想値より下回る場合があり、そのような場合に、弛み事故が発生するおそれがあるので、このセルフロック性は信頼性に欠けてしまうことがありました。